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2020年の米国貿易赤字は過去最大!?背景と状況は?

米国貿易赤字

先に行われた米国大統領選挙で、何かにつけて「お騒がせ人物」であったトランプ前大統領が敗北し、バイデン新大統領が就任しました。

トランプ前大統領最後の年となった2020年ですが、米国の貿易赤字は過去最大になったようです。

これについて見ていきましょう。

米国の貿易赤字は過去最大9,158億ドル

米国の貿易赤字

米商務省がこの5日に発表した2020年の貿易統計によれば、「モノ取引」の貿易赤字(国際収支ベース)は前年比6・0%増の9,158億ドルとなり、一昨年の8,803億ドルを上回る過去最大の数値となりました。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界的な景気悪化が主な要因ですが、輸出が13・2%減と大幅に落ち込み、輸入の減少幅(6・6%減)を上回りました。

「モノ(有形のもの)」と「サービス(無形のもの)」の取引を合わせた貿易赤字も前年比17・7%増の6,787億ドルと2年ぶりに増加し、2008年(7,124億ドル)以来、12年ぶりの高水準となりました。

モノの取引で赤字が増えたのに加え、サービス取引の貿易黒字が17・5%減少したことが大きく影響しました。

何かと批判に晒されていたトランプ前大統領ですが、米国経済の建て直しという実績を評価する向きもある一方、貿易収支では残念ながら厳しい結果となったようです。

貿易相手国との状況

「モノの貿易」を国別に見ると、赤字額は中国(3,108億ドル)、メキシコ(1,127億ドル、そしてドイツ(573億ドル)の順で多い状況でした。

日本との貿易をみると、前年比20・0%減の554億ドルで6番目に多く、貿易赤字の80%を自動車・部品関連が占めています。

特に注目される中国との貿易の状況は、一見意外にもみえますが、赤字幅が前年比10・0%減少し、過去最大だった2018年から2年連続で縮小しました。

直接の原因は、輸出が17・1%増えた反面、輸入が3・6%減少したことによります。

これは、中国経済が新型コロナ危機からいち早く回復したほか、米中貿易戦争を巡る合意によって中国が2020~2021年の2年間で計2,000億ドルの対米輸入拡大を約束したことが背景にあるとみられます。

まとめ

  • 2020年の米国貿易赤字は過去最大レベルの状況
  • コロナ禍の影響が大きな要因
  • 自国経済の回復を推進したトランプ前大統領の期待に反する結果

2020年の米国貿易赤字は、世界を巻き込む大きな懸念材料となっています。

トランプ前政権は貿易赤字を問題視し、輸入品への追加関税を多用しましたが、バイデン新政権ではどのようにこの課題に立ち向かっていくのか、注目したいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。